きみを応援するということ

アイドル大天国

それでもチョンウォヌの人となりに曇りはなかった

 昨日、かしら。突然出てきたウォヌの件には驚いた。…が、実は別に軽蔑もしなかったし、サイテー!とかヒドイ!とか全く思わなかった。むしろ最初に知った時の感想なんて「ふーん、あ、そうなの。こんな昔のこと見つけてくる怖い人もいるのねえ。」くらい。そう私が思った理由は、その時の彼が子供であったからということに他ならない。確かに分別のない言動をしていたと思う。コラまで作ってたしね。それが遊びであったにせよやってはいけないことだった。ファンだからって、そこを擁護する気はない。だがしかし、それを小学生の子がやったのならば、ある程度まだ子供であるからそういった分別がついていなかったといわれても、まあそうだよね。で片付けられる。しかもその時の彼は子役でも練習生でもなく、ただの地方の小学生。となればなおさら、まあ仕方ないんじゃないの~と思ってしまったのだ。

 ただ私は、どうするのかと思っていた。先日のファンレターのガセネタもあったし、本当なのか、嘘じゃないのかという疑いもあったしね。ガセネタじゃないかって疑ってしまうなんて、俗にいうお花畑ってやつなのかしら。それに、練習生になる前のことを今更謝罪するのか、謝罪しなければいけないことなのか、それともやはり業界に身を置いている人間として、過去の過ちもしっかり謝罪するのが筋というものなのだろうか、ということも引っかかっていた。私自身、「練習生だったわけじゃない過去のことを言われて謝罪する必要はない!」という意見と「いや、それでも彼は現にアイドルなわけだし、やはりきちんと謝罪すべきよね」という意見がごちゃまぜだった。とんでもない矛盾である。だからこそ、プレディスがどうするのか気になった。昼過ぎ、だったかな?ついに公式ファンカフェに謝罪文が掲載された。直筆だった。いや、直筆だからどうだというわけではない。公式発表では自分から、ということになっているが、事務所が書かせたものかもしれないし。ただ、私が驚き、彼を見直したのはその内容にあった。

 反省をしているということは誰でも書けることだと思う。だって謝罪している以上、反省していなければ意味がないからだ。だけど私がウォヌに感心した点は、「自分がその頃から今に至るまでに学んだこと、それを受けてどのように変わったかということを合わせて書いている」ということだった。表に出ている部分でしか芸能人という存在を見たことがなかった彼が、自分も練習生という形で業界に片足をツッコんだ時、初めて芸能人が画面の向こう側にいた自分達の見えないところで努力し、パフォーマンスを完成させていたことを知った。簡単なことではない、今まで自分が馬鹿にしていた彼女達も、こうやって表舞台にやってきていたのだ。彼が自分の身を持って、「昔の言動はそうした芸能人(ソシ)の陰の努力を軽視していた、改めなければいけないことだ」と気づき、そうして自分の過去の行いを恥じたのだろう。そのことが、決して長くない文章の中で安易に想像がつく。こういう「読む側が感じ取れる文」というものは、書いた本人が本当に思っていないと書けないと思うんだよ。ここのパートだけじゃなく、ともに苦労してきたメンバーにも申し訳ないという旨の文章はそんな彼の過去の行いに対する申し訳なさが良く表れていて、こちらが少し切なくなるものだった。とにかく、私が彼に感心したのは彼の謝罪には彼の本当の言葉が、本当の反省が、本当の謝罪があったということだ。

 繰り返すけど、ウォヌが過去にしたことは、子供であったとはいえ分別がないするべきではないことだった。だけど過ちをしっかりと反省し、自らの言葉で勇気をもって謝罪したことは、しっかりと認められるべきだと思う。「自分の過ちに気付いた時にする対応で、その人の人となりがわかる」というのはよく聞かれることだと思うけど、その通りだ。少なくとも私は(私が応援する立場にいるからかもしれないけれど)、この謝罪で彼に好感を得たよ。

 これの件で難しいことがあるかもしれないが、カラットは君を応援している。だから頑張れ、チョンウォヌ。